今回も色の変化の紹介です。
ここまで2枚の色をお見せしてきましたが、まだストールの色とコチレドンが融合し始めている最中というイメージです。
そして、最後の3枚目はどうなったでしょう。
ぱっと見た時に、この朱色と水色に近い青が目に飛び込んできます。ストールの色が溶け出しているかのようです。そしてその向こうに柔らかいフォルムのコチレドンが存在しています。
色のバランスが変化していくことで、コチレドンの存在を消して、色の存在感が増しています。
ただコチレドンの存在もとても重要です。これらの色の変化を見比べていくには、その変化をより強調するために、別の対象が必要だからです。
別の対象によって色がただの色ではなくなり、人間のような表情や感情を生み出しているのです。
最初はコチレドンとスカーフであった物達が、色を変化させていくことによって、それらの存在を消して色というカタチを持たないモノに変化していきました。その中には冷たい、温かい等、さらには人の気配まで感じられます。それはコチレドンという別の対象によって色の変化を生み出すことができたんだと思います。
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