Karin Nakamura

A person who conveys a message

かもい

ーKARIN galleryー

かもい

〈artist name〉 Karin Nakamura

〈creation time〉 October 29, 2021 to February 20, 2022

 

 

 

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〈artist statement〉

私は20年ぶりに昔住んでいた場所を訪れました。


この場所から見える海はとても綺麗で、海の向こうの山もはっきり見えるほどの良く晴れた日でした。


コンクリートから生える草いっぱいの広場はとても懐かしくて、今この広場に立ってまた同じ景色を見ていることに私は安心しました。

 

ここは団地が広がっているのですが、この景色も見覚えがあって懐かしい気持ちになりました。

 

自分が住んでいた宿舎の裏手が小さい広場になっていて、よく自転車に乗る練習をしていました。夕方に練習してるときに、唐突に乗れるようになりとても喜んだ記憶があります。


こうやって歩道から宿舎を見ていると、もうすぐ家に着く時の映像がよみがえってきそうです。


私の良い思い出です。

 

 

 

〈photo commentary〉

私は宿舎の敷地内に入ると、真っ先に海を見に行きました。

青い空が広がっていて、遠くの山もはっきり見えます。こんなに景色が良いなんて小さい頃は全く気づきませんでした。何で気づかなかったんだろうと少し後悔しました。

 

この辺りは団地が広がっていて、私は懐かしい景色をしばらく眺めていました。遠くに3の数字が描かれた建物が目に入ったので撮影しました。この景色も見覚えがあります。

 

現在は自分が住んでいた宿舎は使われていないので、窓にオレンジの板が張られていました。あの頃は体が小さかったからでしょうか。当時の私は宿舎をもっと大きく感じたと思うのですが、実際は小さい建物でした。

 

少し坂になった歩道を歩くとボックスのようなシルエットの建物が見えてきます。ずっと変わらないところがまた良いです。

 

この広場では自転車に乗る練習をしていました。夕方に練習していたとき、何度も倒れそうになる自転車が突然スーッと前に進みました。自分でもびっくりしたと思うのですが、それと同時に乗れるようになって嬉しかった自分もいました。

 

草いっぱいに生えているこの場所は、私のお気に入りの場所です。小さい頃は全く気にしなかった景色も含めて、変わらずそこに在り続けていた景色を私は心の中に大事にしまいました。

いずれこの建物が壊されて新しい場所になったり、周りの団地の様子が変わってしまったりしたら、私はもう思い出せなくなると思います。そうならないように、心の景色を写真に収めることによって、自分の軌跡を常に身近に感じられるようにしたのです。

私は作品にすることによって幼い頃を振り返ることができました。あの時は自分の性格でうまくいかなかった事が沢山あったけれど、日々の生活の中に隠れていた楽しかった出来事を思い出させてくれました。そして大人なった今でもこの土地は私の思い出として残っています。

 

あともう一つ思い出したことは、自転車練習の他にチョウチョ事件があったのですが、今思うと可愛い思い出です。

 

 

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