今日は久しぶりに浦賀ドッグの辺りに来ましたが、ドッグの建物が全部取り壊されたために、残ったレンガの塀と青い空しか見えませんでした。
とても悲しかったです。
そんな時に、レンガの前に薔薇がちょうど咲いており、唐突に写真を撮りたい衝動に駆られました。
何日か前に撮りたい写真の構想が思い浮かんでいたので、一旦自宅に戻り、カメラと筒状に丸めた銀紙を持ち、再びドッグの方へと向かいました。
薔薇を撮る時に、普通に撮るのは面白くなかったので、筒状に丸めた銀紙にレンズを入れて撮影しました。
自宅に帰って写真を見ると、なんだこれは!という驚きがありました。銀紙で撮ったというのを超えて、別の何かに見えたからです。
イメージでいうと、暗闇の中に小さな生命が存在しているような感覚です。
奥に見える草木は、薔薇の影です。そして白い部分や割れ目は塀のコンクリート部分です。
草木の部分は実在しているように見えるものの、実際は草木の影を写していて、逆に白い部分や割れ目は手で触れることのできる物体を写しています。これら二つが同時に写されることによって、物体を見ている感覚がなくなり、別の何かを見せられている気持ちになったのです。
また中心には光の反射で、オレンジっぽい色が入っていますが、それも何か意味を含んでいるように見えますね。
半年ぶりに面白い写真が撮れた気がします。
まだ私に出来ることがあると感じた日でした。
それではまた、次回もお楽しみに☆
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